ホロスコープ二重円(シナストリー)で相性を読む
二人のホロスコープを重ね合わせる「二重円(シナストリー)」は、西洋占星術で最も本格的な相性分析の手法。太陽星座だけでは分からない深い相性のメカニズムを読み解きます。
シナストリー(二重円)とは

シナストリー(Synastry)とは、 二人のホロスコープ(出生図)を重ね合わせて相性を読む西洋占星術の手法です。 「syn(共に)」+「astron(星)」が語源で、文字通り「星を重ね合わせる」ことを意味します。
一般的な星座占いは太陽星座だけで相性を判断しますが、 シナストリーでは10天体すべての位置関係を分析するため、 はるかに精密で個人的な相性診断が可能です。
内側の円
Aさんの出生図(出生時の天体配置)
外側の円
Bさんの出生図(出生時の天体配置)
分析のポイント
天体同士のアスペクト+ハウスの重なり
二重円の読み方の基本

シナストリーを読むには、大きく分けて2つのステップがあります。 まずアスペクト(天体同士の角度関係)を確認し、次にハウスオーバーレイ(天体がどのハウスに入るか)を見ます。
天体間のアスペクトを確認
二人の天体がどんな角度関係にあるかを見ます。コンジャンクション(0°)、トライン(120°)、スクエア(90°)などのアスペクトが、二人のエネルギーの交流パターンを示します。
重要な天体ペアに注目
全天体の組み合わせは膨大になるため、まず「太陽×月」「金星×火星」「月×月」の3つの天体ペアを優先的にチェックします。
ハウスオーバーレイを読む
相手の天体があなたのどのハウスに入るかを確認。例えば相手の太陽があなたの7ハウスに入れば、「結婚を意識しやすい相手」であることを示します。
全体のバランスを評価
調和的なアスペクト(トライン・セクスタイル)と緊張のアスペクト(スクエア・オポジション)のバランスを見て、二人の関係の特徴を総合的に判断します。
重要なアスペクト一覧

シナストリーで使用する主要な5つのアスペクト(メジャーアスペクト)を解説します。
| アスペクト | 角度 | 記号 | 意味 |
|---|---|---|---|
| コンジャンクション | 0° | ☌ | 二人のエネルギーが完全に混ざり合う最も強力なアスペクト。同じテーマを共有し、互いの存在を強く意識します。 |
| オポジション | 180° | ☍ | 正反対の位置で引き合う関係。強い引力がある一方、対立も生まれやすい。恋愛では「運命的な出会い」と感じることが多い。 |
| トライン | 120° | △ | 最も調和的なアスペクト。自然体でいられる居心地の良い関係。努力しなくてもスムーズに流れるが、刺激が少ない面も。 |
| スクエア | 90° | □ | 緊張感のあるアスペクト。衝突が起きやすいが、それが二人を成長させます。長期的な関係では最も絆を深める要因に。 |
| セクスタイル | 60° | ⚹ | 穏やかな協力関係を示すアスペクト。互いの才能を引き出し合い、一緒に何かを創り上げる力があります。 |
太陽×月の相性パターン
太陽と月のアスペクトは、結婚・長期的なパートナーシップにおいて最も重要です。 太陽は「人生の目的・夫」、月は「感情・妻」を象徴するため、この組み合わせが良いと夫婦としての相性が抜群になります。
太陽月コンジャンクション A太陽 ☌ B月
シナストリーで最も重要な相性の一つ。太陽側がリードし、月側が受容する自然な関係。結婚相性の代表格で、深い安心感と信頼が生まれます。
太陽月トライン A太陽 △ B月
自然体でいられる穏やかな相性。一緒にいるだけで心が満たされる関係。長期的なパートナーシップに最適。
太陽月スクエア A太陽 □ B月
感情的なすれ違いが起きやすいが、乗り越えるたびに絆が深まる。成長を促す関係で、マンネリになりにくい。
太陽月オポジション A太陽 ☍ B月
強烈に引かれ合うが、価値観の違いで衝突も。異なる視点を持つからこそ補い合える、ダイナミックな関係。
金星×火星の相性パターン
金星と火星のアスペクトは、恋愛・性的魅力において重要です。 金星は「愛・受容」、火星は「情熱・行動」を象徴します。この絡みがあると、理屈抜きで強烈に惹かれ合う関係になります。
金星火星コンジャンクション A金星 ☌ B火星
最も強い性的・ロマンチックな引力。出会った瞬間に「ビビッとくる」相性。恋愛のスパークが激しく、情熱的な関係に。
金星火星トライン A金星 △ B火星
自然な魅力の交換。無理なくロマンティックな雰囲気が生まれ、身体的にも精神的にも心地よい関係が続きます。
金星火星スクエア A金星 □ B火星
強い引力はあるが、タイミングや表現方法でズレが生じる。「好きなのにうまくいかない」というもどかしさ。成長の機会でもある。
金星金星コンジャンクション A金星 ☌ B金星
美的センスや価値観が一致。同じものを「美しい」「楽しい」と感じる仲間のような相性。友情から恋愛に発展しやすい。
ハウスオーバーレイの読み方

アスペクトだけでなく、「相手の天体が自分のどのハウスに入るか」を見ることも重要です。 相手の天体が入るハウスのテーマにおいて、相手から影響を受けたり、相手を意識したりすることになります。
相手の天体があなたの1ハウスに入ると、相手の存在を強く意識します。「気になる人」として認識されやすく、出会いのインパクトが大きい配置。
恋愛と喜びのハウス。相手の天体がここに入ると、一緒にいて楽しく、ときめきを感じやすい関係。デートが盛り上がる相性。
結婚・対等なパートナーシップのハウス。ここに相手の天体が集中すると、「この人とは結婚を意識する」と感じやすい相性。
深い感情的な絆と変容のハウス。相手の天体がここに入ると、魂レベルの繋がりを感じる。激しく深い関係になりやすい。
家庭と心の拠り所のハウス。相手の天体がここに入ると、「一緒にいると安心する」「実家のような安らぎ」を感じる相性。
キャリアと社会的地位のハウス。相手の天体がここに入ると、互いの仕事やキャリアをサポートし合えるビジネスパートナー的相性。
シナストリーとトランジット二重円の違い
二重円には、相性を見る「シナストリー」と、運勢を見る「トランジット」の2種類があります。 形は似ていますが、読み解く対象が異なります。
シナストリー(相性)
自分 × 他者
生まれ持った資質同士の化学反応を見ます。一生変わらない「二人の縁」や「相性」を診断します。
トランジット(運勢)
自分 × 現在の空
自分の出生図に、現在の空の星を重ねます。「今どういう時期か」「未来どうなるか」を予測します。
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相性を診断するWritten by
星宮 あかり
占星術ライター
西洋占星術研究家。ホロスコープの読み解きと占星術の普及に情熱を注ぐ。AstroBirthの記事執筆・監修を担当。